2024/11/22 19:57
仲間とのバンド活動を脱退した、何もかもがうまくいかない男の前に現れた ”黄色いビースト”。音楽制作を通して、静かなる独りぼっちな抵抗がはじまるーー
映画『博士の綺奏曲』は、人も空気も澱み続ける日常を生きる青年が、創作の衝動とともに現れた謎の存在「ビースト」と音楽を奏で、孤高のアルバム制作を試みる姿を映し出す。長編監督デビュー作となるニコ・マンサーノは、経済危機・大規模停電により国外亡命者が続出し、混乱状態に陥った2016年当時のベネズエラを背景に、本作の脚本を執筆しました。
国際的な評価としては、2023年にスイスで開催されたロカルノ国際映画祭ではオープンドア部門へ選出され、また監督出身国で行われたベネズエラ映画祭では、驚異の6冠に輝くなど世界各地の映画祭で評価されました。映画レビューサイト「FilmAffinity」で は「ベネズエラ映画史上、最高傑作」とまで絶賛された作品です。ぜひ、映画『博士の綺奏曲』をご鑑賞くださいませ。